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ワークショップレポート
1.観光振興につながる新モビリティサービス
ワークショップ概要
ワークショップの様子1

新上五島町の買い物事業者、関連役場職員を対象に、データから読み解く新上五島町の買い物サービスをテーマにしたワークショップを実施しました。人口減少・高齢化が進む町内の現状をデータで共有し、持続可能なサービスの在り方について議論を行いました。

ワークショップの様子2

データ活用と現状課題の共有

ワークショップの導入として、町内の人口推移や島内の買い物弱者の推計などをデータで整理しました。これらのデータを基に、参加者は「お客様目線」「事業者目線」の双方から現在の課題を洗い出し、島内の買い物課題について認識のすり合わせを行いました。

ワークショップの様子2

各班から挙がった主な課題(困りごと)

住民からはサービスの拡充を求める声がある一方で、事業者側からはコストや人手不足により現状維持で手一杯であるという実情が浮き彫りになりました。

A班:冷凍食品や酒類販売の制約(免許・設備)、 外国人技能実習生の移動手段不足、販売員の熱中症対策など。

B班:移動販売後半の商品不足、サービス一覧・カレンダー情報の欠如、 人口減少エリアへの配送効率の悪化。

C班:移動販売車まで行けない住民の存在、品数・頻度の不足。 事業者側はニーズへの対応(品揃え・配送場所)に限界を感じている。

D班:「見て買いたい」ニーズと宅配の限界。頻度増加の要望に対し、 事業採算性や小分け販売の難しさから応えるのが厳しい。

先進事例と「共創モデル」の検討

続いて、買い物サービスの先進事例を見ていきました。特に、行政と民間、または民間同士が役割分担を行う「奈良市買い物支援ネットワーク」の事例(下図参照)は、新上五島町における「共創モデル」を考える上で重要なヒントとなりました。

ワークショップの様子1

この事例等を参考に、事業者間での「共創」領域と「競争」領域を持ったモデルを実現するにはどうすればよいか、ディスカッションを行いました。

各班から出た共創モデルのアイデア

議論の結果、単独では解決できない課題に対して、事業者間の連携や行政による情報の取りまとめを求める意見が多く出されました。

A班:行政による移動販売車両の用意(新規参入促進)、 既存商店の商品配送代行。

B班:各社サービス情報の集約・発信、 事業者間での人員・車両のシェアリング、 プラットフォームの一元化。

C班:奈良市や筑後市のモデルを参考に、重複業務の統合や役割分担の実施。 行政にはそのための「場づくり」や「取りまとめ」を主導してほしい。

D班:各事業者のルート・スケジュール共有による相互カバー、 車両トラブル時の助け合い、防災無線等を活用した行政による連絡支援。

今回のワークショップは、町内の買い物事業者や役場職員が新上五島町における買い物 サービスのあるべき姿について考えるきっかけの場となりました。

ワークショップ資料

ワークショップ資料

ワークショップの様子

ワークショップの様子1
ワークショップの様子2
ワークショップの様子3
ワークショップの様子4
ワークショップの様子5
ワークショップの様子6

参加者の声

それぞれの強みと弱みを活かして、
新しい事業の棲み分け方を共創することに未来を感じた。
顔の見える関係性をつくり、自社の「弱み」を補填してもらいつつ、
自社の「強み」で他の事業をバックアップして、未来をつくっていきたい。
高齢者だけでなく、町民全体で考えないといけない問題だと感じました。
共創領域によって事業者が連携する事で、
色々なサービスが生まれるため、共創領域は必要不可欠だと思う。
今回の取り組みが、どのような方向でまとまるかで未来は変わってくると思います。
今後に期待しています。
これから人口が更に減少していく中で、
それぞれの事業者が自社の強みを生かして役割分担し、
無理なく成り立っていくと良いと感じました。
人口減少が進む過疎の町にとって、一つの課題(買い物)を解決する上で付随する複数の課題(移動・交通課題)解決も同時に検討していく必要があります。
ベストな解決方法は難しいかと思いますので、よりベターな取組が行えるよう、
今回のような場で意見交換していければと思います。

新上五島町モビリティ会議 2025