新上五島町の交通事業者、地域おこし協力隊、関連役場職員を対象に、データから読み解く新上五島町の地域コミュニティをテーマにしたワークショップを実施しました。人口減少・高齢化が進む町内の現状をデータで共有し、持続可能な地域の実現に向けて、多世代が交流する地域コミュニティのあり方について議論を行いました。
データ活用と現状課題の共有
ワークショップの導入として、町内の人口構造・交通状況をデータで整理しました。人口減少や単身世帯化による担い手不足、交通手段の縮小がコミュニティ分断を招いてしまうことを紐解きました。また、ヒアリングから見えた地域の交流実態から、伝統行事の衰退や既存施設の利用者固定化、さらには多世代が自然に交わる機会が減っている実態も浮き彫りになりました。地域一体となって「地域のつながり」を再構築する必要性について、参加者全体で認識を深めました。
他エリアから学ぶ
コミュニティ活性化の事例
続いて、全国・海外のコミュニティ活性化事例を見ていきました。特に、目的がなくても集まれる「喫茶ランドリー(東京都・他)」や、高齢男性に役割と居場所を提供する「メンズ・シェッド(オーストラリア・他)」、地域住民をコンテンツ化した「おじさんトレカ(福岡県香春町)」などは、新上五島町における地域コミュニティのあり方を考える上で重要なヒントとなりました。
これらの事例を参考に、既存施設である「こども未来交流センターきらり」を拠点に、どのような仕掛けがあれば多世代交流が生まれるか、ディスカッションを行いました。
各班から出たコミュニティ拠点のアイデア
「こども未来交流センターきらりを世代を超えた人々が交流できるコミュニティ拠点へ進化させよう!」をテーマに、具体的なコンテンツとターゲット、移動手段を組み合わせたアイデア出しを行いました。
A班:
昔は名選手 ~スポーツを通じた世代間交流~-
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各スポーツ協会や連盟が主体となり、元選手である高齢者が、
まだスポーツをしていない子供たちに教える「スポーツ教室」を開催する。 -
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移動手段としてシャトルバスを活用し、
子供と高齢者の双方が参加しやすい環境を整える。 -
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スポーツクラブと高齢者、そして子供たちがつながることで、
新たな交流のサイクルを生み出すことを目指す。
B班:
小さなコンテンツをコツコツと~日常的な居場所づくり~
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一過性の大きなイベントではなく、「写真マルシェ」や「映画祭」、
「テスト期間中の学習スペース」など、小さなコンテンツを定期的に開催する。 - • まずは行政主導で始め、徐々に民間へ移行。「きらりに行けば誰かがいる」という安心感を作り、目的がなくても立ち寄れる場所にする。
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移動手段はバスを想定しており、利用ハードルを下げるため、
テスト期間中などの特定日に合わせた「学生割引」などの仕組みを検討する。
C班:
家庭菜園がつなぐ「知恵」と「食」-
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地域おこし協力隊や家庭菜園を行う高齢女性を主体に、
野菜作りの情報交換や、収穫した野菜の販売を行う場を作る。 -
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きらり敷地内の畑を活用し、子供や親世代と一緒に畑仕事を行うことで、
共同作業を通じた自然な交流を促す。 -
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バスでの移動を想定しており、「野菜を買える・情報が得られる」という
明確なメリットを作ることで、多世代が集まる動機付けを行う。
今回のワークショップは、人口減少が進む中で、地域コミュニティと「移動(交通)」との密接な関連について理解を深めることができました 。さらに、先行事例の共有やグループワークを通じ、新上五島町における地域コミュニティのあるべき姿やについて考えるきっかけの場となりました 。
ワークショップの様子
参加者の声
公共交通は不可欠な役割を担っていると再認識した。
小規模な拠点やインターネット上の拠点整備も必要だと感じた。
世代間をつなぐ事業をきっかけに、地域に笑顔が増えていくことを期待したい。
さらに「きらり」の活用法について活発な議論ができ、非常に良かった。
各自が自由な発想で意見を出し合う有意義な会だった。
他事業との融合の可能性について理解を深めることができた。