上五島高校の生徒を対象に、データから読み解く新上五島町の観光や交通の課題、そして青方地域の魅力をテーマにしたワークショップを実施しました。
前半では、人口減少や移動手段の制約、観光の受け入れ体制といった地域の現状をデータから整理しながら、「この町はいま何に困っているのか」「これからどんな工夫が必要なのか」を生徒と一緒に考えました。特に、日常の不便さや課題が観光にも直結していることに触れたことで、「当たり前と思っていたことも地域の大きな課題なんだと分かった」という声が聞かれました。
後半では、青方エリアの生活の魅力をどう伝えるかをテーマに、生徒自身が“自分ならどんなガイドを作るか”という視点でアイディアを出し合いました。観光スポットだけでなく、地元の人しか知らない景色や好きな場所、そこでの思い出などを言葉にしていくことで、「小さい頃から見てきた場所でも、外から来る人には特別に感じられるかもしれない」「自分の思い出も観光の魅力になると気づいた」という気づきが生まれました。
今回のワークショップは、大人たちが教える場ではなく、生徒と一緒に地域の未来像を考える双方向の場となり、地域を“自分ごと”として考えるきっかけになりました。
新上五島町モビリティ会議 2025